【順天堂大学】LGBTQ+への取り組みの評価指標「PRIDE指標」で最高評価の「ゴールド」認定を取得

教育人財開発機構 編集部 2022.11.16

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【順天堂大学】LGBTQ+への取り組みの評価指標「PRIDE指標」で最高評価の「ゴールド」認定を取得
順天堂大学は、セクシュアル・マイノリティへの取り組みを評価する「PRIDE指標2022」において、「ゴールド」認定を取得した。同大学では、健康総合大学・大学院大学として多様性の実現を推進しており、附属病院でも患者さんや同性パートナーを含む家族が受診をためらったり、不安に思うことなく利用できる病院づくりを目指している。
学校法人順天堂(理事長:小川秀興、学長:新井一)は、任意団体「work with Pride」が策定したLGBTQ+などセクシュアル・マイノリティ(以下、LGBTQ+)への取り組みを評価する「PRIDE指標2022」において、最高評価の「ゴールド」認定を取得した。
 

本指標は、「【1】Policy(行動宣言)」「【2】Representation(当事者コミュニティ)」「【3】Inspiration(啓発活動)」「【4】Development(人事制度・プログラム)」「【5】Engagement/Empowerment(社会貢献・渉外活動)」の5つの評価指標によって評価されている。

●主な取り組み ~健康総合大学・大学院大学として~
順天堂大学は、健康総合大学・大学院大学として、人を思いやる精神である「仁」を学是に、理念「不断前進」を掲げ、出身校や国籍、性別に関わらず優秀な人材に活躍の機会を与えるという「三無主義」の学風のもと、多様性の実現を推進している。LGBTQ+当事者を含むアライ(Ally:当事者、非当事者問わずLGBTQ+など性的少数者への支援者や理解者であることを示す)の職員が中心となって、自発的に参加できる「SOGI*をめぐる配慮と対応ワーキンググループ」を学内に設置し、学生や教職員、患者・家族の声や提案を反映した施策に取り組んできた。

また、医学部を中心に6つの附属病院を有する順天堂大学だからこそできること、取り組むべきこととして、多様な性的指向・性自認(SOGI)への対応が未だに甚だしく立ち遅れ、重大な課題が残る「医療業界」を変えるべく、まずは順天堂医院(院長:高*橋和久)を中心に活動を展開している。患者さんや同性パートナーを含む家族が受診をためらったり、不安に思うことなく利用できる病院づくりを目指して、順天堂医院ではワーキンググループを中心に、制度の導入・改善を現場から推進。匿名で、かつ無料で利用できるSOGI相談窓口の設置および院内横断的な各診療科との連携体制を構築している。

*SOGIとは「Sexual Orientation & Gender Identity」の頭文字を取ったもので、すべての人が持つ性的指向・性自認を表す言葉です。
*「高」の本来の表記は、はしごだかです。