【JKK東京】東京電機大学と初の取組み!学生の企画・設計によるリノベーション住戸が完成

教育人財開発機構 編集部 2021.06.16

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【JKK東京】東京電機大学と初の取組み!学生の企画・設計によるリノベーション住戸が完成
JKK東京は、東京電機大学と連携し、高齢化が進む興野町住宅の活性化のため、学生ならではの新しい発想を活かした、若年世帯向けの魅力ある住戸リノベーションに取り組んだ。リノベーションを設計した学生3名は「第17回 集合住宅再生・団地再生・地域再生学生賞」を受賞した。
JKK東京(東京都住宅供給公社:東京都渋谷区、理事長:中井敬三、以下「JKK」)は、東京電機大学(東京都足立区、学長:射場本忠彦、以下「TDU」)と連携し、高齢化が進む興野町住宅(足立区)の活性化のため、学生ならではの新しい発想を活かした、若年世帯向けの魅力ある住戸リノベーションに新たに取り組み、このたび、3つのリノベーション住戸が完成した。
このリノベーションを設計したTDUの学生3名は、一般社団法人団地再生支援協会が主催の、実在する集合住宅・団地・地域の再生をテーマとした提案で、「第17回 集合住宅再生・団地再生・地域再生学生賞」を受賞した。
JKKは、今後も多様なライフスタイルや居住ニーズに対応したリニューアルに取組んでいく。


■概要
JKKは興野町住宅の再生に向けた取組みとして、一部の住棟の建替えを行うとともに、他の住棟は、建物の長寿命化を図りながら長期的に活用していくこととしている。
長期活用住棟では、若年世代の入居促進を図るための方策の一つとして、TDU大学院未来科学研究科建築学専攻の建築・都市空間研究室(積田洋教授)、建築設計研究室(日野雅司准教授)、大学内に開設しているTDU建築設計事務所と連携し、学生ならではの新しい発想を活かした住戸のリノベーションに令和元年5月より取組んできた。

■取組み内容
・長期活用住棟の4住戸を対象に、若年・子育て世帯向けの住戸リノベーションを実施
・4戸のうち隣接する2戸については、子育て世帯向けとして1つの住戸として改修
・リノベーション住戸の企画・設計はTDUの学生が担当し、設計監修及び施工をJKKが担当

■3つのリノベーションプラン
(1)『湾曲壁の隠れ家』 設計者:川田啓介さん
緩やかなカーブを描く湾曲壁が、南北の居室を穏やかに繋ぎ、風が通り抜ける路地のような空間を作りだす。奥行きを感じさせる間取り。
 


(2)『伸び縮みする家』 設計者:加藤未来さん
「収納の帯」と「動線の帯」を交互に配置し、動線の帯に対し収納を自由に開閉させることで空間の「伸び縮み」を表現した間取り。
 


(3)『趣味人たちの空間』 設計者:藤沢裕太さん
隣接する2つの住戸を1つの住戸としたプランで、階段室を挟みながらも住戸を往来することで完結する生活を提案。趣味や多様な価値観をもつ人=「趣味人」のための空間を意識し、壁面収納や吊戸棚といった魅せる収納が充実している。斜めに配置した居室を玄関から通じる土間が繋ぎ、住戸の内と外の境界を曖昧にした間取り。
 

 
〇リノベーションプラン・コンセプトおよび設計者の紹介はこちら
https://www.to-kousya.or.jp/tdu_jkk/index.html

■これまでの経緯
令和元年 7月:リノベーションプラン3案決定
     12月:学生による設計完了
令和2年11月:工事着手
令和3年  5月:工事完了
 
設計者(左から川田さん、加藤さん、藤沢さん)
設計者(左から川田さん、加藤さん、藤沢さん)