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【文部科学省選定事業】実務家教員育成プログラムを開発・運営する4つの拠点が一堂に会す「大学改革を担う実務家教員フェア2021(第2回)」を開催

教育人財開発機構 編集部 2021.03.03

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【文部科学省選定事業】実務家教員育成プログラムを開発・運営する4つの拠点が一堂に会す「大学改革を担う実務家教員フェア2021(第2回)」を開催
文部科学省の「持続的な産学共同人材育成システム構築事業」に選定された4つの拠点が一堂に会し、オンラインで「大学改革を担う実務家教員フェア2021(第2回)」を開催する。近年、大学教育の可能性を拓く存在として期待される「実務家教員」のあるべき姿や求められる役割について議論を行い、4拠点の実務家教員育成プログラムについても紹介する。開催日時は令和3年3月20日(土) 10:00~17:30。
大学改革を担う実務家教員フェア2021(第2回)

【日時】令和3年3月20日(土) 10:00~17:30
【会場】Zoomによるオンライン開催
【概要】
大学改革が進む近年、産学共同による人材育成の担い手として「実務家教員」への期待が高まっている。社会的要請を受けて実践的教育の導入を目指す大学にとって、現場で培った高度な実務能力を有し、実践で得た知識や経験を大学教育にもたらしてくれる実務家教員は、社会で育まれた実践知と、大学が創出する学術知とを架橋し、新たな大学教育の可能性を拓く存在と言える。しかし同時に、そうした実務家教員をいかに育成し、その質保証を図っていくのか、産学が連携して取り組むべき課題も少なくない。
そこで、第2回目となる「大学改革を担う実務家教員フェア2021」では、文部科学省「持続的な産学共同人材育成システム構築事業」に選定され、実務家教員育成プログラムを開発・運営する4つの拠点が一堂に会し、大学や企業で活躍する専門家も交えて、学びと社会をつなぐ「実務家教員」のあるべき姿や求められる役割について議論を行う。また、実務家教員を目指す社会人を対象に、4拠点で進められている実務家教員育成プログラムの取り組みについても紹介する。

 
〈プログラム概要〉
10:00~10:20 開会
10:20~12:00 〈第1部〉日本実務教育学会設立記念シンポジウム「実務家教員と研究者教員の境界線はどこにあるのか?」

12:00~13:00 昼食
13:00~16:00 〈第2部〉「大学教員を目指す社会人のための基礎講座」
16:00~16:15 休憩
16:15~17:30 〈第3部〉「実務家教員育成プログラム」受講のススメ
17:30 閉会

【主催】文部科学省「持続的な産学共同人材育成システム構築事業」実施校
・創造と変革を先導する産学循環型人材育成システム(代表校:東北大学)
・PBLと多職種連携を活用した進化型実務家教員養成プログラム(代表校:名古屋市立大学)
・実務家教員COEプロジェクト(代表校:社会情報大学院大学)
・KOSEN型産学共同インフラメンテナンス人材育成システム(代表校:舞鶴工業高等専門学校)

【後援】文部科学省(申請中)、一般社団法人 日本経済団体連合会

 
〈プログラム詳細〉
●10:00-10:20 開 会
開会挨拶 服部 正(文部科学省 高等教育局 専門教育課 企画官)
来賓挨拶 長谷川 知子(一般社団法人 日本経済団体連合会 常務理事、SDGs本部長)

●10:00-12:00 〈第1部〉日本実務教育学会設立記念シンポジウム「実務家教員と研究者教員の境界線はどこにあるのか?」
主催:日本実務教育学会
共催:文部科学省「持続的な産学共同人材育成システム構築事業」実施校

文部科学省と「持続的な産学共同人材育成システム構築事業」の採択校は、今後の高等教育機関での教育研究において、実務家教員が重要な役割を果たすという認識に立ち、その養成に取り組んでいる。そこでは、豊富な実務経験を有する実務家が、その経験を基盤として、教育能力や研究能力を身につけることが期待されている。
こうした文脈では、しばしば、従来の高等教育機関におけるいわゆる研究者教員が、複雑化する社会の変化に対応した教育に取り組めていないことが言及される。とはいえ、いわゆる研究者教員は研究者教員で、近年の高等教育改革の潮流を受けて、複雑化する社会で生き抜く力を学生が身につけることができるような教育プログラムに取り組むことが要請されている。
こうした状況にあって、研究能力を有した実務家教員と、社会のアクチュアリティに目を向けた授業を展開する研究者教員は、その振る舞いの水準で漸近して映る。そうであるとするならば、実務家教員と研究者教員が目指す先はおなじであり、そもそも、実務家教員と研究者教員を敢えて分けてとらえる必要はなくなってしまうのではないだろうか。
日本実務教育学会は、実務家教員の養成や、実務家教員による教育実践、それに、実務経験の言語化にもとづく実践の理論の構築という研究実践を扱うことを志向する学会であり、実務家教員を研究者教員と分けてとらえる認識を基盤として成立している。それにもかかわらず、設立に際して実務家教員と研究者教員を分けてとらえるべきなのか否かを敢えて問うのは、実務家教員の特有性がどこにあるのかを認識し、学会での議論の射程がどこにあるのかを検討するためである。
登壇者には、実務家教員・研究者教員それぞれの立場から、大学教員あるいは実務家教員・研究者教員が現在の高等教育機関で発揮すべき役割について考えを示していただき、そのうえで、実務家教員と研究者教員を分けてとらえることがいかなる場合に必要で、いかなる場合には統合してとらえるべきなのか、フロアの意見をまじえつつ議論を展開していただく。

10:20-10:30 日本実務教育学会設立の趣旨・学会活動予定の説明 富井 久義(社会情報大学院大学 准教授)
10:30-10:35 イントロダクション:公開研究会の報告と本シンポジウムの趣旨説明 川山 竜二(社会情報大学院大学 プロボスト)
10:35-10:55 登壇者自己紹介
10:55-11:30 パネルディスカッション
パネリスト: 吉武 博通(情報・システム研究機構 監事、東京家政学院 理事長)
稲永 由紀(筑波大学 大学研究センター 講師)
佐藤 浩章(大阪大学 全学教育推進機構教育学習支援部 准教授)
モデレーター:川山 竜二
11:30-11:55 フロアからの質疑応答とまとめ 川山 竜二
11:55-12:00 入会案内 富井 久義


●13:00-16:00 〈第2部〉「大学教員を目指す社会人のための基礎講座」
主催:文部科学省「持続的な産学共同人材育成システム構築事業」実施校

2020年に『社会人教授の大学論』(青土社)を上梓された宮武久佳 東京理科大学教授を迎え、大学における実務家教員や社会人学生の役割についてお話しいただく。さらに、実際に大学の教壇に立っている実務家教員の方々から、経験を踏まえた「実務家教員論」を展開していただき、議論を行う。

13:00 第2部開会
13:05-13:45 講演『「社会人教授」の大学論』 宮武 久佳(東京理科大学 理学部 教授)
13:45-14:10 話題提供1『実務家教員の役割と可能性(1)』 森 紀人(株式会社ANA総合研究所)
14:10-14:40 話題提供2『実務家教員の役割と可能性(2)』 高橋 修一郎(株式会社リバネス代表取締役社長 COO)
14:40-15:05 話題提供3『実務家教員の役割と可能性(3)』 宇野 健司(株式会社 大和総研 調査本部副部長)
15:05-16:00 パネルディスカッション
パネリスト:宮武 久佳、森 紀人、宇野 健司
モデレータ:大森 不二雄(東北大学 教授)
16:00 第2部閉会


●16:15-17:30 〈第3部〉「実務家教員育成プログラム」受講のススメ
主催:文部科学省「持続的な産学共同人材育成システム構築事業」実施校

実務家教員を目指す社会人を対象に、2019年度に文部科学省事業に採択され、実務家教員育成プログラムの開発や提供を進めてきた全国4つの拠点の取り組みやこれまでの成果を紹介する。

16:15-16:25 第3部開会「実務家教員育成プログラム」について
16:25-16:55 セッション1

※Zoomのブレークアウトルーム機能を活用して実施します。
申込時に下記1~4から一つ選択してください。
セッション中も他のプログラムへ各自移動することが可能です(Zoom v5.3.0以降)
1.産学連携教育イノベーター育成プログラム(代表校:東北大学)
2.進化型実務家教員養成プログラム(代表校:名古屋市立大学)
3.実務家教員養成課程(代表校:社会情報大学院大学)
4.実務家教員育成研修プログラム(代表校:舞鶴工業高等専門学校)

16:55-17:00 (ブース入れ替え)
17:00-17:30 セッション2 ※セッション1に同じ。関心のある他のプログラムを選択してください。
17:30 第3部終了・閉会
 
※お申込みは下記の関連リンク先からお願いいたします。


〈お問合せ先〉
文部科学省「持続的な産学共同人材育成システム構築事業」実施校
事務局 東北大学 高度教養教育・学生支援機構 大学教育支援センター
TEL: 022-795-4471 Email: innovator.jitsumuka@grp.tohoku.ac.jp